自律的に考え、行動する。スクラムの考え方がより強固になった「家族アルバム みてね」 iOSエンジニアのいま

Chihappy
MIXI DEVELOPERS
Published in
Apr 23, 2024

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「家族アルバム みてね(以下みてね)」では、2023年3月にプロダクト開発部 部長に平田が就任して以来、チームにスクラムの考え方を浸透させるべく、さまざまな取り組みを行ってきました。

この取り組みにより「考え方の軸が強固になった」とiOSエンジニアの飯塚は語ります。

本インタビューでは、スクラムの浸透による変化を経たいま、みてねのiOS開発メンバーに共通する考え方や、自主性を重んじるカルチャー等についてiOSエンジニアの飯塚・佐藤・阿部に聞きました。

メンバーの紹介

飯塚(写真左):2019年にミクシィ(現MIXI)に新卒入社。現在までみてね事業部で、iOSを中心にアプリ開発や、技術的負債の解消などに携わる。みてねプロダクト開発部 プロダクト開発Dグループ所属。

佐藤(写真中央):新卒入社した会社で主にiOSアプリ開発を担当し、2021年11月にミクシィ(現MIXI)に入社。 iOS・Android・バックエンドの開発を幅広く担当。みてねプロダクト開発部 プロダクト開発Dグループ所属。

阿部(写真右):新卒入社した会社でiOSアプリ開発を担当し、 2023年6月にMIXIに入社。 iOS・Android・バックエンドの開発を幅広く担当。みてねプロダクト開発部 プロダクト開発Mグループ所属。

幅広い技術に携われる環境

──佐藤さんと、阿部さんは中途入社されていますが、みてねにジョインしたきっかけを教えてください。

佐藤:新卒で入社した会社では主にiOS開発に携わっていて、技術の幅を広げたいと考え、「みてね」にジョインしました。「みてね」でもiOS開発をメインに担当しつつ、Androidやサーバーサイドのタスクも取っていて、一つ前のスプリントではほぼAndroid開発のみ行っていました。

阿部:僕も佐藤さんと同じで、技術の幅を広げたかったのが転職の理由です。前職ではずっとiOS開発に携わっていて、最後の方はサーバーサイド開発にも携わらせていただく機会はあったのですが、もう少し深く飛び込んでいきたいと考えました。今は主に「みてね」関連の商品を扱うMERCHというチームに所属しています。MERCHチームは、時期にもよりますが比較的サーバーサイドの開発が多いので、最近はもっぱらRubyを書いています。

ただ、iOSから完全に離れたわけではなく、チーム横断でiOSエンジニアが集まって「みてね」をより良くするために会議する、週次の”iOS定例”の中で出てきたタスクは今も拾うようにしています。

──”iOS定例”について、もう少し詳しく教えてください。具体的にはどんなことを話されているのでしょうか?

飯塚:”iOS定例”は、週次で「みてね」内のiOSを得意とするメンバーが集まって、iOS開発に関することを話す場です。主に「みてね」のiOS開発における課題をリスト化して、新しい課題が出てきたら報告したり、ひとつひとつの解決方法を議論したりしています。新しい技術に関する話題も多いです。特に主催者がいるわけではなく、僕の入社前から脈々と続いている会です。

──”iOS定例”で出てきた課題は、どのように分担し、解消しているのでしょうか。

飯塚:各々が自主的に取っていくことが多いです。みてねでは「20%ルール」を採用していて、業務時間の内20%はメイン業務以外の好きな開発業務に充てることができるので、”iOS定例”のタスクもその時間に取り組んでいます。

阿部:定例で上がってきた課題や取り組むべきことはタスク化してあるので、各々が興味のあるタスクを取っているイメージですね。

「スクラム研修」がもたらした変化とは

──自主性を持ったメンバーが多い印象を受けたのですが、他にも皆さんが思う、みてねのiOSエンジニアの特徴などはありますか?

阿部:新しい技術に敏感で、積極的に取り入れる姿勢があると思います。単に気になるで終わらせるのではなく、導入までの道筋を考えて実際に導入して…と行動に移すことができる方が多いです。

また、人柄でいうとみなさんすごく穏やかです。議論の場でも冷静で理路整然と話される方ばかりで、議論が苦痛じゃないですし、建設的に話せる環境だと感じています。

飯塚:結論が出るのも、すごくスムーズで早いですね。議論の場でA案、B案を持ち寄ったとしたら、必ずしもそのどちらかに帰結するのではなく、話し合いの結果を踏まえて次のアクションを決めています。例えば、「◯◯がまだ曖昧なことが分かったから、次のアクションとしては◯◯を深堀りして調査してみましょうか」、といった感じで。

阿部:自分の意見を通すのが目的ではないという共通認識がありますよね。あとは、みなさん「みてね」のことがとてもがすごく好きで、より良くしたいというブレない軸を持たれている印象です。

━━他にも、何かありますか?

佐藤:皆さん、課題を解決することと、より良くすることを分けて考えることができているため、物事を小さくして前に進めるのがすごく上手いと思います。まずは小さく、最低限これをやれば課題が解決できるというところまで持っていく。そしてそれをベースにより良くする、というサイクルが染み付いているような気がします。

━━みなさん、最低限のポイントを押さえて、小さく始めることが身についているんですね。

飯塚:スクラムの考え方が浸透してきていますよね。みてね プロダクト開発部 部長の平田の主導で「スクラム研修」が開催され、ドメインチームごとに参加したのですが、これが本当に良くて。

佐藤:スクラムの認定資格を持っている「みてね」のメンバーが講師をしてくれました。この研修のおかげで、「みてね」全体にスクラムの考え方がとても浸透しました。入社しただけでこの研修が受けられるなんて、最強の福利厚生だと思います。

飯塚:元から「みてね」のメンバーはとてもすごく自主性があり、自分で課題を見つけ、チームにももちろん相談しつつですが、どんどん改善を進めていました。研修を受けてからはさらにその傾向が加速していて、今までも薄っすらあった考え方の軸が、より強固になったように感じます。

佐藤:スクラムの考え方を学んで、実践して、少しずつ「みてね」のチームに合わせて改善して…を繰り返すことで、少なくともスクラムにおける守破離の”守”の部分はできているように感じます。

さらに職域間の垣根を低くすることを目指す

━━みてねのiOS開発で、これから取り組んでいきたい課題について教えてください。

阿部:「みてね」では職域問わずさまざまな領域のタスクを取れるので、普段あまりiOS開発に携わらない方でも、迷いなく実装できるようにしたいです。

佐藤:その課題の解決方法としては件は、SwiftUIが手段の一つになり得ると思います。例えばAndroidエンジニアの方であれば、既にJetpack Composeを使われているので、SwiftUIであれば書き方が似ていて使いやすいはずです。現在、「みてね」のiOS開発全体の約10%のファイルがSwiftUIで書かれていて、知見が溜まってきており、iOSエンジニアはSwiftUIが書けるようになってきています。次のステップとして、普段iOSをあまり書かない人にもSwiftUIでの実装がやりやすいと感じてもらえるよう、ドキュメントの整備を進めていきたいです。

ちなみに余談ですが、SwiftUIの導入時に開発の進め方・考え方をまとめたドキュメントを書いて全体に展開したのですが、まだ一度も修正せずに済んでいます。これまで最初の設計のままで上手くいくことがあまりなかったので嬉しかったですし、すごく誇らしいです(笑)

飯塚:たしかに、全く手直ししてないですね。

──実現したら、さらに職域間の垣根が低くなっていきそうです。最後に、未来の仲間へのコメントをお願いします!

阿部:「みてね」は、得意分野を軸としつつ、更に別の領域にも挑戦したい方にはぴったりな環境だと思います。

飯塚:少し補足すると、入社前にフルスタックエンジニアとして完成している必要はありません。技術・知識の幅を増やしたいという気持ちがあればチャレンジさせてもらえます。なので、これからフルスタックを目指す方にとって良い環境だと思いますね。

新卒入社の観点からもお話しすると、今のスクラムの考え方が浸透した「みてね」でファーストキャリアを過ごすことは、必ず今後のキャリアの糧になると思います。

佐藤:一つひとつのタスクが小さいのも、チャレンジのしやすさに繋がっていますよね。「みてね」では、タスクが細分化されていて、小さく、急ぎじゃないタスクを選ぶことができるので、チャレンジのハードルが低いんです。

──空気感だけでなく、仕組みとしても異なる技術領域にチャレンジしやすくなっているんですね。他にもありますか?

阿部:もし今「みてね」というプロダクトや組織に対して良い印象を抱いてくださっている方がいたら、それはこれまで「みてね」に携わってきた方々のおかげだということです。ここから先の数年はきっと自分たちにかかっているはずなので、もっと良くしたいと思ってくれる人がいたら、ぜひ一緒に働きたいです!

──一緒にこれからの「みてね」を背負ってくださる方が見つかると嬉しいですね。それでは、ありがとうございました!

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